糸リフトの魅力 ④
糸リフトは「今あるたるみを上げる」だけでなく、「将来のたるみを食い止める(貯金する)」という側面が非常に注目されています。
専門医の間でも「糸リフトの真の価値は半分以上が予防にある」という意見があるほどです。なぜ予防になるのか、そのメカニズムをわかりやすく解説します。
1. 「コラーゲンの柱」による土台の強化
糸が体内に吸収される過程で、糸の周囲に新しいコラーゲンやエラスチンの繊維が作られます。
• 仕組み: 糸が溶けてなくなった後も、その跡に沿って「コラーゲンのトンネル(柱)」が残ります。
• 予防効果: この柱がジャングルジムのような補強材となり、皮下組織が重力で下がるのを物理的に防ぎ続けます。これを「瘢痕化(はんこんか)によるタイトニング」と呼びます。
2. リガメント(保持靭帯)のサポート
顔には皮膚を骨に固定する「リガメント」という杭のような組織がありますが、加齢とともにこれが緩むことで雪崩のようにたるみが生じます。
• 予防効果: 糸を挿入することで、この緩んだリガメントの役割を糸が代行・補強します。本格的にたるみが定着する前に糸を入れておくと、組織がズレ落ちるスピードを遅らせることができます。
3. 20代・30代から始める「予防的リフト」のメリット
最近では、目立ったたるみが出る前から施術を受ける方が増えています。
• 早い段階で行う理由: 皮膚が伸びきってしまう前(=まだ弾力があるうち)に土台を固めておく方が、将来的に「切るフェイスリフト」などの大きな手術が必要になる時期を先延ばしにできる可能性が高まるからです。
• 肌質のキープ: 内部からのコラーゲン増生により、年齢を重ねても肌の密度が保たれやすく、シワになりにくい肌質を維持しやすくなります。
4 予防として考える際のポイント
• 「戻る」のではなく「緩やかに進む」: 糸リフトをしても老化が止まるわけではありませんが、「何もしなかった自分」と比べると数年後のたるみ具合に差が出るという考え方が一般的です。
• メンテナンス: 1〜2年に一度など、定期的に「柱」を足していくことで、より強固な予防効果が期待できます。